風の時代とゴルフ

ここ数年、「風の時代」という言葉が注目されています。これは、占星術における時代の変遷を指し、約200年続いた「土の時代」から、2020年12月以降は「風の時代」へと移行したとされています。土の時代が物質的な豊かさや組織の安定、権威、肩書といった価値観を重視していたのに対し、風の時代は情報、知識、人とのつながり、柔軟性、多様性、自由、調和、愛といった非物質的なものが価値を持つ時代だと言われています。

そして、2020年12月からの助走期間を経て、2026年または2027年からこの「風の時代」に本格的に突入すると言われています。

この「風の時代」の流れは、私たちの生活や価値観だけでなく、スポーツのあり方にも影響を及ぼしているのでしょうか?特に伝統的に「土の時代」の要素が強かったゴルフというスポーツは、「風の時代」を迎えて大きな変革の時を迎えているのでしょうか?今日のブログでは、たまたま見つけた「風の時代」という言葉を切り口として、ゴルフを考察してみようと思います。

「土の時代」や「風の時代」という言葉の定義やその背景を理解すると、ゴルフは長い間「土の時代」を象徴するスポーツであったと感じます。例えば、高級なゴルフクラブや会員制のゴルフ場等は、富を得た富裕層の物質的な豊かさの象徴でした。また、肩書や権威を重視して、企業の接待やビジネスの社交の場として利用されるなど、特定の階層や文化の中でゴルフ業界が発展してきたことは紛れもない事実です。もちろん純粋な競技としてのゴルフは、そういった側面ばかりではないと思いますが・・・。

そういった「土の時代」の象徴としてのゴルフやゴルフ業界が、直近の5年程度で急速に変化をしてきていると、皆さんは感じませんか?例えば、ゴルファーの年齢層や男女比率、SNSやYOUTUBEを初めとする情報接種の仕方、ゴルフ仲間の見つけ方、ゴルフ場予約のあり方、ゴルフウェアの多様化、シミュレーションゴルフを活用する練習スタイル、環境との調和の意識など、ゴルフのあらゆる面が急速に変化しています。

  • ゴルファーの年齢層や男女比率

かつてはオジサンのスポーツの代名詞として、一部の限られた人が楽しむスポーツだったゴルフは、近年では敷居が低くなり若者や女性など幅広い層に門戸が開かれるようになりました。皆さんもゴルフ場で女性だけの組や若者だけの組を頻繁に目にしませんか?2020年のコロナ禍以降、ゴルフは全世代参加型のスポーツへと変容しつつあり、ゴルフ場へ足を踏み入れた時の雰囲気が10年前とは大きく違って見えます。色鮮やかでスタイリッシュなゴルフウェアを纏った女性や、昔は見なかったような職種の人がどんどん増えています。テレビやSNSでも様々な世代の芸能人が、男女を問わずゴルフを楽しんでいる姿をよく見かけます。

これらの変化は、まさに「風の時代」の多様性の側面が影響していると感じます。「多様化、自由」と「伝統、格式」とが、丁度せめぎ合っているのが、現状であると見ています。とはいえ他のスポーツに比べ、まだまだ競技者の平均年齢は高く、60代や70代の男性がゴルフ界を支えている背景がありますので、「伝統、格式」が「多様化、自由」に比べて勝っている雰囲気はまだ感じます。ただし、これも時間の問題。徐々に「多様化、自由」の雰囲気がゴルファーに浸透し、気づけば「伝統、格式」が隅に追いやられ、古い価値観として捉えられることでしょう。古い価値観が悪いとは思いませんが・・・。あくまでも予想です。

  • ソーシャルメディアの発信力

デジタル技術の発展とともに、ソーシャルメディアを活用したゴルフレッスンやオンラインコミュニティーでの情報交換が急速に普及しています。誰もが気軽にゴルフを始め、楽しみながら学ぶ環境が整いつつあります。ウェブでゴルフ場を予約するのは今や当たり前で、若い世代は躊躇なく一人予約をしてゴルフを楽しんでいます。また、ゴルフ練習場も打ちっぱなしの屋外練習場からインドアゴルフ練習場へのシフトチェンジが急速に起こっています。インドアゴルフ練習場に馴染めず、アレルギー反応を起こす中高年に対し、若者やジュニアゴルファーはすぐに馴染み、ゴルフシミュレーターを自由自在に操作して自分のスイングのデータ解析を行っています。ただし、カシワゴルフの中高年は、皆さんハイレベルにトラックマンを使いこなしています。80代の方もカチカチとマウスを操作してデータ分析をしています。

少し話が脱線しましたが、練習からゴルフ場でのプレーに至るまで、スマホがあれば全て完結します。ソーシャルメディアを介してゴルフ仲間もつくれますし、練習だってYOUTUBEの動画を参考にできます。プロゴルファーもアマチュアゴルファーもソーシャルメディアを積極的に活用しています。インフルエンサーと呼ばれる有名なアマチュアゴルファーもたくさん増えました。

これはまさに「風の時代」の「情報共有」、「人のつながり」、「柔軟性」の表れです。ゴルフ業界は、まだこの流れに完全に乗り切れていないですが、これも時間の問題でしょう。ゴルファーが、これらの価値観を今よりも重視するようになれば、必然的にゴルフ業界も対応していくことになるでしょう。

  • ゴルフへの関わり方の多様性

働き方の変化に伴い、ゴルフの楽しみ方が多様化しています。リモートワークの普及により、平日の昼間にゴルフを楽しむ人が増えたり、短時間でプレーできるショートコースやシミュレーションゴルフが人気を集めたりしています。こうした流動的で柔軟なライフスタイルの広がりも、「風の時代」の特徴と言えるでしょう。

また、サステナビリティ(持続可能性)への意識の高まりも、ゴルフ業界へ変革をもたらしています。環境に配慮したゴルフ場の整備(使用する農薬など)やエコフレンドリーなゴルフグッズの開発(土に溶けるティー、製造時にCO2の排出を抑制して作られたゴルフウェア)など、ゴルフ業界はこれまで以上に地球環境を考えた活動を展開しています。これらの活動は、これまでの「物質的な豊かさ」や「地球環境を見て見ぬふりをしてきた商品開発」よりも「自然との調和や共生」をより重視する「風の時代」の特徴と言えるでしょう。

  • 「風の時代」のゴルフはどうなるのか?

「風の時代」のゴルフは、「自由」「柔軟性」「つながり」「開放」「調和」をキーワードとして、新たな変革の可能性を示しています。かつての伝統を大切にしつつもよりオープンで多様な楽しみ方ができるゴルフの未来が、これから益々広がっていくのかもしれません。

カジュアルなファッションで自分らしくスタイリッシュに楽しむゴルファー。午前中は在宅で仕事をしてから、午後には9ホールのハーフプレーを楽しむゴルファー。プレーはしないけど、休日にメンバーコースで仲間たちとゴルフ談義をしながら食事会を楽しむゴルファー。ソーシャルメディアで形成されたコミュニティーでゴルフコンペを楽しむゴルファー。本コースには行かず、トラックマン等で世界中のゴルフ場をシミュレーションゴルフで楽しむゴルファー。トラックマン等を使用してインターネット回線で遠隔地のプレーヤーとゴルフ対決するゴルファー。

挨拶やプレーファスト、バンカー均し、ボールマークの修復など最低限のマナーは維持しつつ、型にはまらない自由なゴルフを楽しむ人は確実に増えています。固定概念にとらわれず、柔軟な生き方が求められる時代です。これからのゴルフは、古き良き伝統を尊重しつつも、新しいスタイルを柔軟に取り入れる寛容さが必要となるでしょう。 未来のゴルフがどうなるのか?「風の時代」だけに、風のように軽やかにゴルフを楽しみましょう。